その11 SFC修行4(0泊3日、中国国際航空でシンガポール往復 前編)

2019年1月12日(土)から14日(月)の連休を利用して、先週に引き続きシンガポール往復によるSFC修行を行いました。

1月12日(土)〜13日(日)
19:30羽田国際空港発→22:30北京首都国際空港着 CA168便
00:10北京首都国際空港発→06:30チャンギ空港着 CA975便

1月14日(月)
00:15チャンギ空港発→06:20北京首都国際空港着 CA970便
08:35北京首都国際空港発→12:50羽田国際空港着 CA181便


中国国際航空を利用
2週連続シンガポール行きで、同じ経路ではつまらないので、スターアライアンス・メンバーの中国国際航空にしてみました。0泊3日、機内2泊という前回以上の強行日程ですが、今回はシートがフルフラットになるビジネス・クラスです。

前回、「お金がないからプレミアムエコノミーがせいぜい」と書きましたが、ビジネス・クラスといっても費用的には前回のANAのプレミアムエコノミーが142,660円であったのに対し、今回の北京経由の中国国際航空は146,100円と、ほとんど価格は変わりません
これでビジネス・クラスですからお得です。

だったら前回も「中国国際航空にしておけばよかったじゃないか」と、SFC修行僧以外の方はお考えだと思いますが、もともとこんなバカげたことをする理由がANAのプレミアム・メンバーの資格を得るためです。その条件に「必要獲得プレミアム・ポイント50,000ポイントのうち、半分の25,000ポイントはANA便である」必要があり、安いからといって他社便を多くするわけにはいかないのです。


中国国際航空は「遅延が激しい」などブログで散々な評判ですが、たまたまかもしれませんが今回のフライトは全くのオンタイムで、航空会社の対応(受付カウンター、CAさん)も、サービス内容も私には非常に好ましいものでした。 


羽田空港国際線
今回は羽田空港発着便です。
羽田空港へは、自宅のある駅の隣駅から空港行きバスが出ているので、それを利用します。リュック一つですから気軽なものです。
羽田空港国際線ターミナルは自分が利用するよりも、送り迎えで来ることの方が多いかもしれません(最近海外旅行してなかったし)。
午後5時前に空港到着。3階出発フロアへ。

中国国際航空はANAのSKIPサービスのようなものが日本では導入されていないのでしょうか、今回はカウンターで搭乗券を発券してもらいます。
中国国際航空のカウンターを探すと、なんと
一番奥まったところにある「L」カウンター。
カウンターはオープンしていたようですが、まだ時間もありますので、上のフロアのモスバーガーでコーヒーを飲んで時間潰しをします。


このターミナルに来るたびに毎回思うのですが、狭いターミナルながら広めにスペースを取っている割に、誰でも座ることが出来るシートが少ない。それぞれのお店も席が少ない。だからコーヒーだけなのにモスバーガーに来ちゃう。
2020年までに羽田空港そのものの発着枠の増加に伴い第2ターミナルに国際線が乗り入れることから、現在の国際線ターミナルは「第3ターミナル」となるようです。増加分が第2ターミナルに流れるとして第3ターミナルが現在のキャパのままであっても出国前(到着待ち出迎え)の人のための施設を充実させてほしいものです。


モスバーガーにあまり長く居座っても申し訳ないので、コーヒーを飲み終わって失礼します。
カウンターに来ましたが、まだ時間は早いようで中国国際航空のお客さんは多くありません。ビジネスカウンターなんて言わずに空いているカウンターでさっさと発券してもらいます。

搭乗券をもらい早速保安検査所に。
おっ「L」カウンターの、こんな端っこに保安検査所があります。ここまで来ることはないので知らなかった。ビジネス・クラスなので意気揚々と
優先保安検査所の入口から入ろうとしますが「このチケットではここからは入れません」とのこと。

あっそうなんだ。
ANA国内線は上級資格とプレミアム・シートのお客さんは、それらの人専用の「プレミアム・チェックイン」が出来ますよね。断られた優先保安検査所に中国国際航空のマークもあるから、上級資格ではないけどプレミアム・シートと同様の感覚でビジネス・クラスも入れるものだと思っていました。恥ずかしい。

と言ってもすぐ隣にある普通の保安検査所はガラガラです。
「ふん、別に羨ましくないやい」てなもんです。


ラウンジへ
さっと保安検査を通過すると、成田空港同様、免税店などが並ぶ華やかな通路になっています。
先ほどの発券カウンターで、ANAラウンジが使えるということで、その場所を書いた
案内図をもらいました。この案内図が、A4サイズの紙に4つほどこの案内図を貼り付けてコピーし、ハサミやカッターではなく下敷きでビリっと切ったような適当さです。笑
しかも
何回コピーしたのと言いたくなるような文字の滲み具合です。そのいい加減さに親しみを感じます。笑

搭乗ゲートは141番。
一番遠いゲートです。その道すがらANAラウンジがあるのでそこで時間まで過ごします。
ということでゲートに近い方のラウンジに行くと、あれ?閉まってる。
営業時間外でした。よく見ると案内図にもちゃんと書いてあります。自分の、このいい加減さが中国国際航空に親近感を持つ理由かもしれません。笑

すぐ隣にカード会社のラウンジもあるので、そちらでいいかと一瞬考えましたが、「いや、ここはANAラウンジにこだわるべき。」と自分自身、何に対するこだわりか分かりませんが、その時はそう思って、わざわざ来た道を戻ります。時間もありましたしね。

出国審査をした場所を少し過ぎたところにラウンジ「本館」がありました。
やはりエスカレーターを上がっていくとファースト・クラス、ダイヤモンド会員用の「SUITE LOUNGE」と横並びで「SUITE」がつかないラウンジがありました。

このラウンジも受付の横から狭い通路を抜けると、パアッと視界が広がる作りになっています。

ラウンジは広い上に滑走路に面した窓が大きく、すでに陽が落ちた冬の風景に飛行機が浮かび上がる様に、頭の中でJetstreamの音楽(Mr.Lonely)が流れます。あっ失礼、あれはJALでしたね。もとい、頭の中に葉加瀬太郎さんのAnother Skyが流れます。
窓際のカウンター席でそんな物想いに耽りながら、全くそぐわないお稲荷さんをいただきました。
イラスト:葉加瀬アカデミーon twitter


食べてしまえばやることもないのでANAラウンジを出て、ついでに先ほど閉まっていたANAラウンジの隣にあるカード会社の「スカイ・ラウンジANNEX」に寄ってみました。
中は先ほどのANAラウンジほど広くはありませんが、清潔で落ち着いた雰囲気が感じられます。たまたま近くに利用者がいらっしゃらなかったので、写真を撮ってみました。ソフトドリンクは無料ですが、アルコールは有料、シャワーも有料で使えるようです。

こちらもコーヒーを一杯いただいている間に、搭乗時間も近づいて来ました。
通路に出て直角に曲がり、さらに通路を一番端まで歩いてようやく141番ゲートまで到着です。
ゲートそのものは
通路の下のフロアで、エスカレーターで降りて行くとすでに皆さん、並んでいらっしゃいます。ビジネス・クラスはちょうど優先搭乗が始まったところでしたので、普段なら行列から少し離れた椅子に座って最後の方に搭乗しますが、待っている理由もないので今回はそのまま優先搭乗させていただきます。


中国国際航空機に搭乗
座席配列は1列あたり2席×2席×2席の配列。
今回の北京を経由したシンガポール往復4フライトは全て座席配列は同じでした(仕様は違っているものもありました)。

やはりビジネス・クラスですねぇ。
前回のプレミアム・エコノミーよりもさらに座席幅が広い!
シート・ピッチも写真に撮ってみましたが、
普通に足を伸ばしても届かないくらいです。それでは写真にある「足置き」は意味がない?いや、あるんです。

今回のSFC修行はビジネス・クラスの利用はここだけのはずでしたが、全部終わってみると、ここ以外にも2回(2社)利用しました。
その比較でいうと。窓側2席のスタイルは中国国際航空だけです。他の2社は窓側1席と中央2席の1列1席×2席×1席という配列でした。隣のお客さんを気にしなくていい、プライベート感はシートの構造もあって他の2社の方が優れています。しかし
中国国際航空の座席はシート・ピッチが広く、前や横に何もない空間なので、広々と感じます
ただ座席の間の仕切りになっているテーブル?は共用なので、どれくらい使っていいの?と、
お隣さんを意識しちゃいます。
だから、これでお隣にどなたもいらっしゃらなければ最高なんですけど、残念ながら4フライトともお隣さんはいらっしゃいました。笑


ウェルカム・ドリンクと機内食
最初にシャンパン、トマトジュース、オレンジジュースをトレーに乗せたCAさんからウェルカム・ドリンクを勧められます。
お酒に強くはありませんが、昔の日本人なので特別感を感じる
シャンパンを選びました。
空になるとお代わりを勧められるのも嬉しい。
勧められるままに飲んじゃいます。その貧乏根性が悲しい。涙

機内食は最初に四角いお盆を9つに仕切ってその中に1品ずつ盛られた和食の「八寸」的なものが出て来ました。「喜び御膳」と書かれており、「おせち料理」いう説明が書かれていました。残さずいただいたら、先ほどのお稲荷さんがまだこなれていなかったのか、シャンパンの炭酸が効いているのか、結構お腹いっぱいです。
主食はご飯と中華だったようですが、そちらはパスし、デザートのフルーツと和菓子をいただきました。

食後、暇潰しに本を読んでいると、機内が暗くなってきたので、「あぁ、寝ろということですね」と素直に寝ることにします。
この時、椅子をフラットにすると、先の「足おき」までシートが倒れていき繋がった状態になりました。足置きではなく、
ベッドの一部だったわけです。

ANAのビジネス・クラスで代表的なスタッガード式シートは、フルフラットにした時、足先は足を乗せるのがギリギリのスペースしかありませんが。中国国際航空の場合は、写真のようにリュックを置くことが出来るくらいです。

先ほど書いたように、今回の修行で3回(3社)ビジネス・クラスを利用しましたが、その中で、毛布に一番厚みがあって暖かい
先週、ANAプレミアム・エコノミーでシンガポールを往復した時は、途中からたたんでしまっていたダウンを引っ張り出して着て、その上から毛布をかけても少し寒く感じたくらいでした。
厚手の毛布のおかげで、そんなに長い時間ではなかったけど、結構深く眠った気がします。


北京首都国際空港
機は定刻通りに到着しました。
何と
沖留め!外に出ると寒い!おそらく零下だと思われます。
迎えのバスの担当者も寒そう。ビジネス・クラスでありがたかったのは、最初に飛行機から降ろしてくれて、そのままバスに乗れたこと(小さなお子さん連れの方がいらしたら申し訳ないけど)。

バスは空港建物の「国際到達」に着き、エスカレーターを上がると歩きます。とにかく歩く。空港の大きさを感じます。

しばらく歩くと検疫所が現れます。通過する時に体温を測っているのでしょうね。その先、右側が中国への入国ゲート。トランジットはそのすぐ先、突き当たりのところ。

突き当たりを右に曲がったところが急に狭くなっていますが、ここでパスポート・チェックがありました。パスポートをスキャンし、ゲートが開くと、次に係官に航空券を提示しハンコを押してもらいました。

パスポートのチェックを通り抜け、エスカレーター(又は階段)を降りると保安検査所です。エスカレーターを降りて時計回りに階段の裏に回り込むように、列を作ります。

ここからがまた長く感じました。
比較的早めにここまで来たから前に並んでいる方はそんなに多くありません。
上の右側の写真一番、手前の男性(私の直前に並んでいらした方)が
カメラマンだったようで、カメラを複数台カバンに入れていました。X線で確認するコンベアが何度も戻され、その都度係官に「カメラを出せ」「ケーブルもだ!(意訳)」とか「バッテリーを出せ」とか指摘されています。
カメラやスマホ、バッテリーはカバンから出して別のトレーに入れろ、上着は脱げと
目の前の注意書きにあるだろ!私も読めないけど単語やイラストで分かるぞ!と言いたくなりますが、気が小さいので言えません
愛想がない係官だけど、ここまで注意書きを無視する人がいるんだと、少し同情します。

長く感じた保安検査ですが、実際には15分程度で抜けることが出来ました。
航空会社の上級資格を取ることが出来ても、トランジットの保安検査には優遇措置はありませんよね。
北京からシンガポールまでの搭乗券には出国ゲートの記載がなかったので確認すると、また端っこ・・・。

とりあえず場所とどれくらい移動に時間がかかるかを確認しにゲートまで行ってみます。約5分程度と分かったところで、出発までの1時間弱を中国国際航空のラウンジに居させてもらうことにします。
場所がよく分からず、見つけたのは「
ファースト・クラス・ラウンジ」と書かれたラウンジでしたが、入れてくれなければ「そこで場所を聞けばいいや」と受付に行ったらすんなり入れてくれました
いいのかよ、中国国際航空。

30分ほど時間を潰し、先ほど確認したゲートに戻ります。
座席の仕様は先ほどと同じです。
ロクシタンのアメニティ・ポーチが置いてありました。私はお泊りセットを持ち歩いているので使いませんが、ロクシタンならお土産になるかと持って帰ることにします。
午前0時10分。シンガポールに向けて出発に遅れはありません。シャンパンを2杯ほどいただいて、1時間もしないうちに眠りにつきました。

(中編に続く)