その25 フロリダ、ディズニー・ワールドの旅 詳述。成田空港出国とユナイテッド航空ラウンジ、ビジネス・クラス
2019年9月4日(水)出発、11日(水)帰着の日程でアメリカ、フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドに行ってきました。
日程は以下の通りです。
乗り換え含め往復4便全てユナイテッド航空です。
往路9月4日
16:35成田発、同日14:20ヒューストン着 UA6便
16:40ヒューストン発、20:06オーランド着 UA1707便
復路9月10日
07:00オーランド発、08:30ヒューストン着 UA1768便
10:15ヒューストン発、11日14:00成田着 UA7便
出発前のひと騒ぎ
9月4日の出発前の週末、8月30日にユナイテッド航空から1通のメールが届きました。
「ハリケーン・ドリアン:旅行計画に何か悪いことが起こるかもしれません」と。
「旅行計画に十分な余裕を持つか、あるいは変更、場合によってはキャンセルにも応じる」という内容でした。
その時点でWebでニュースを見ると、カテゴリー5に成長する可能性が高いことと、フロリダを9月3日から4日あたりに直撃するかもしれないとの予報でした。
フロリダ州知事も8月30日に非常事態を宣言しています。
ユナイテッド航空に電話しても、その段階では何ら変更の予定はないし、その先は分からないとのこと。
何れにしてもヒューストンは関係ないので、わが子と相談して出発まで様子を見つつも、とにかくヒューストンまで行こうと。
ユナイテッド航空のハブ空港になっているヒューストンならアメリカ各地に飛んでいるから、どこにでも行けると。
幸いなことに出発日が近づくにつれ、どうやらフロリダ半島そのものに上陸はなさそうなことと、目的地のオーランド近辺に最接近するのは4日未明になりそうということで、行き先の変更をしなくてすみそうという希望を持ちつつ、成田空港に向かいました。
成田空港到着
成田空港には自分の車で向かいましたが、事前にアメリカン・エキスプレスの優待が受けられる「サンパーキング成田店」で空港近辺の駐車場を予約していました。そこから成田空港まで送ってもらいます。
便名は伝わっていますので、近くの玄関で降ろしてくれます。
成田空港第一ターミナル出発フロア南口S1玄関。
この南ウィングは主にスター・アライアンス加盟航空会社が使用しています。
成田空港には今年初めに行ったSFC修行で何度かお世話になりました。けれどもユナイテッド航空はどのカウンターが使われるのか把握していないので、空港に入って受付カウンターを掲示板で確認します。
ユナイテッド航空は”E”カウンターとのこと。
午後4時35分発。現在午後2時ですがチェック・イン・カウンターは既にオープンしています。手前にある自動チェックイン機も利用可能ですが、今回は2つのことをしたくて使いません。
一つは今回搭乗分のマイルをANAで付与してもらうこと。
マイルの付与先の選択は、自動チェック・イン機でも出来ますが、私はユナイテッド航空マイレージ会員でもあるため、自動的(強制的?)にそちらに付与されることが心配でした。
チェック・イン・カウンターでそのことを伝えて、確実にANAのマイルにしてもらうためです。
もう一つがアメリカ国内の乗り継ぎの際、預けた荷物の扱いについて確認するためです。
アメリカでの到着地はヒューストンです。入国審査はここで行ってから、オーランドへは国内移動になります。
その場合、預けた荷物は一度ピック・アップする必要があるのか、あるいは目的地までそのまま運んでいただけるのかを、カウンターで確認したかったのです。
チェック・イン・カウンターで搭乗券をヒューストンまでとオーランドまでの2枚発券してもらい、荷物を預けました。
この時、優先的に荷物を受け取ることが出来る「プライオリティ・タグ」をつけてくれました。アップグレード・チケットだけど、さすがにビジネス・クラス。
「ユナイテッド・クラブの場所はご存知ですよね」とラウンジの案内状がなしだった。なんでや!いらんけど。
あと保安検査は「GOLD TRACKが使えます」とも仰ってくださったけど、フフフ、私はSFC修行の結果、プラチナ事前会員になっているので、今日はANAの上級会員用保安検査所を使うつもりです。
ANAの上級会員用保安検査所へ
ANAの上級会員用保安検査所入口は、通常の保安検査所と違い、下の図で言うとZカウンターの隣にあります(右斜め上方向)。
手続きが終わりましたので、入ってきたのとは逆方向(保安検査所側)に抜けます。
ちょうどEカウンターを出たところに、仮設の保安検査所入口がありました。使いませんけど。笑
先ほど書いたようにANA上級会員専用の保安検査レーンを使います。
ANAファースト・クラス専用のZカウンターの奥にありますので、そちらに向かいました。
今日この時間は一般の保安検査所もそれほど混んでいませんでしたが、こちらは前にお一人いらっしゃるだけです。
通常の保安検査を終わったところと、上級会員用保安検査を出たところの位置関係は以下の通り。
出国審査から制限区域外へ
無事、保安検査を通過し、出国審査に向かうためエスカレーターで下のフロアに降ります。
エスカレーターを降りたら右に曲がって出国審査エリアに入ります。
あれ?出国審査フロアはガラガラです。笑
出国審査フロアに降りるエスカレーターは2箇所あり、両方ともエスカレーターに一番近いブースは閉鎖され、真ん中のブースだけが開いていました。
審査と言っても今はパスポート・スキャンと顔写真の撮影(認証?)で終了です。
これで出国ですが、今回は出国証明のハンコを押してもらいました。
ユナイテッド航空のラウンジへ
今回のアメリカ行きはユナイテッド航空を利用します。
ゲートは32番。
ユナイテッド航空はゲートもラウンジも出国審査を出てから一番近いところにあります。さすがアメリカ様です。
中央のショッピング・モール"Akihabara"を過ぎたところ。
SFC修行の時には前を通過したことはありますが、今回は私も入ったことのないユナイテッド航空のラウンジ、ユナイテッド・クラブで時間を過ごすことにします。ここはスター・アライアンスのゴールド会員も利用出来ます。
受付を終えたすぐのフロアの真ん中に2階に上がるエレベーターが。上はファースト・クラス用のラウンジ(こちらは入ることが出来ません)。
入口はさほど広くないのですが、京都の町屋さながらに中に入ると奥行きがあります。
ANAのラウンジほど混んでいません。
飲食物はラウンジの2箇所に対角線上に置かれていました。種類はそう多くありません。
巻き寿司系とフルーツやスイーツ、ソフト・ドリンクとアルコール類だけ。食べ物にこだわらないのであればユナイテッド・クラブの方が空いているだけゆっくり出来ます。
わが子と2人でソフト・ドリンクに巻き寿司とカット・フルーツをいただきました。
搭乗開始時間が近づいたので、そろそろ移動します。
ゲートは32番。ラウンジの斜め向かい側になります。
午後3時45分、定刻通り搭乗開始。
優先搭乗(妊婦、補助の必要な方など)に続いて第1グループでゲートに入ります。ボーディング・ブリッジの前でビジネス・クラスとエコノミー・クラスが別れていました。
ユナイテッド航空のビジネス・クラス
機体はBoeing 777-200。
残念ながらヒューストン便のビジネス・クラスの座席配列はひと昔前のタイプである2-2-2です。
私に限ってはわが子と一緒の旅行なので2人掛けの席の方がむしろ良かったと思っています。
それでも中国国際航空のビジネス・クラス(配列2-2-2)よりはプライベート感を感じられました。
それは上の座席配置図を見ていただければ分かる通り、座席そのものが正面より少し傾いた角度で配列されていること。座席配置図では分かりませんが通路を挟んだ"E"と"K"はスタッガードとまでは言いませんが、少し位置がずれて中央列"E"側が若干前に配置されています。
さらに隣との関係も、少し深めにリクライニングすると中央のデバイダーが効いて、あまり隣を意識しないで済みます。
それでも2人席の間の肘掛は共用であることはどうしようもありません。
見知らぬ人同士であったらウエルカム・ドリンクを置くときに少し遠慮を感じるのでは?
また窓側の人がトイレに立つときに通路側の人は足を少しよけたり、フルフラットの状態だったら跨(また)いでもらうことは避けられません。
モニターのデザイン。
それなりに大きいサイズだとは思いますが、それでもモニターがフラットでなくブラウン管?、デザインも今風というには「少し旧いかな?」という印象です。それは機材そのものが古めだからだと思いますが、コントローラーの効きも悪く画質も甘いです。
シート・ピッチと座席幅
ピッチが大きく、多少リクライニングしたくらいではモニター側に足が届きません。
航空会社の機材情報を提供している”Seatguru”によると、ユナイテッドの777-200のシート・ピッチは78インチ、幅22インチと表記されています(上図)。1インチ2.54センチで換算するとピッチは約198センチ、幅55センチになります。
ANAの国際線に多く使われている777-300ERも同じスペックですが、ユナイテッドの方がピッチも幅も広い気がします。
下の写真は2019年、今年初めのSFC修行で初めてANAのビジネス・クラスを利用した時の足の位置です。十分広いのですが足を伸ばすと前のモニター側にすっぽり入ってしまいます(浅く腰掛けています)。
ユナイテッド航空で同じくらい浅く腰掛けて足を伸ばした写真はないのですが、ゆるく足を伸ばしている状態でモニター側に足が届きません。足を伸ばしてもANAほどすっぽりとは収まらないと思います。
さらにフル・フラットにするとANAは足先が細くなっていくのに対しユナイテッドは同じ幅なので窮屈さもありません。
ユナイテッド・ポラリス
ユナイテッド航空のビジネス・クラスは2016年末から「ユナイテッド・ポラリス」という名称で、サービスを一新している最中です。
長距離便の座席は今どきの1-2-1配列。すでにかなり導入が進んでいます。
ユナイテッド航空のホームページの写真で見ても、プライベート感はかなりありそうですね。
ユナイテッド・ポラリスのサービス
ウエルカム・ドリンクは、以前プラスチック・コップを使用していたのをやめ(ワインのテイスティングも行われているらしい)、枕や毛布もアメリカの高級デパート「サックス・フィフス・アベニュー」と提携するなどサービスも一新しています。ワインのテイスティングはありませんでしたが、今回のヒューストン便でも提供を受けることが出来ました。
サックス・フィフス・アベニューの寝具
この毛布が薄いのに温かい!
飛行機の中は総じて寒いと思いますが、中国国際航空は厚手の毛布、ニュージーランド航空は座席そのものが暖かくなりました。ユナイテッド航空の毛布は「高級デパートだかなんだか知らないけどこれは寒いだろうなぁ」なんて思っていましたが、さにあらず。
敷毛布と合わせて十分暖かく、そんな高級品とは知らないわが子は「暑くて汗をかいた」なんて言っていました。正直持って帰りたいと思ったくらいです。
枕も羽毛の大きめのもの(一番下)と低反発のもの(上写真の青色)と2種類、それぞれ使い心地が良い。やはり枕は大事。
携帯の電源
携帯をはじめとしたUSB製品充電のための差し込み口があるのは当たり前。
この機材では座席の右肩の空きスペースに、ヘッドホン置き場などと一緒に設置されていました。ありがたいのはUSBだけでなく、普通の電気の差し込み口もあります。
今回はビデオも持ってきていて、MAC BOOKに撮ったデータを保存しながら撮影していくつもりです。早速成田空港で撮ったデータをコピーしましたが、その際、MACの充電は普通の電気の差し込み口が必要なので、USBと同時に利用出来るので便利でした。
差し込み口の形は日本と違いますが、日本の二足のコンセントはこのまま入ります。電圧もMACであれば日本の製品でも支障ありません。
アメニティ
アメニティには以下のものが入っていました。
耳栓、歯磨きセット、ティッシュ、ボールペン、靴下、アイマスク、SUNDAY RILEYのスキン・ケア・セット(リップ・バーム、ハンド・クリーム、フェイス・クリーム、フェイシャル・クレンジング・クロス)
ビジネス・クラス搭乗記
UA6便最前列の1L(通路側)と1K(窓側)。
乗り込むと座席のディスプレーの上に上着と靴が。そばにいたCAさんに「忘れ物みたいです」と渡すと”whoops”と苦笑い。どうやらその方の制服だったよう。笑
座席に着くと間もなくウエルカム・ドリンクのサービスが始まりました。
昔のジジいである私は、こういう時は「シャンパン」という思い込みが強いので期待に違わずシャンパンをいただきます。
16時45分、ほぼ定刻通りに離陸。
落ち着いた頃、食事の準備かたがた?シャンパンのおかわりを注いでくださり、同時に温かいナッツもいただきました。どうせなら最初に持ってきて・・・。
程なく夕食が始まりました。
時差調整なのでしょうが、まだ午後6時過ぎなので、こんな時間に夕食を食べませんからお腹が空きません。
それでも今食べておかないと、次は10時間近くあとになります。
事前に夕食が洋食・和食の別と到着前の食事がオムレツか和食かを聞かれていましたので夕食は洋食、到着前がオムレツをお願いしていました。
座席が1Kなのでオーダーも最初の方のはず。数がなくなるということはないと思われます。
オーダーしていた洋食のメニューは以下のとおり。
冷菜
スモーク・チキン、チェリー・トマト、きゅうり
サラダ
ミックス・グリーン、キャベツ、ベビーコーン、チェリー・トマト、きゅうり、オクラ
盛り付けの大雑把さが。笑
特にサラダはミックス・グリーンが皿からはみ出していて、それが皿を重ねて置いてあったんだろうな、だから重ねてあるところがクタッとしているんだろうなと想像させてくれるところが楽しい。
メイン
牛テンダーロインのソテー
カフェ・ド・パリ・バター、ポテト、ほうれん草
お肉は空腹でも食べきれない量。
デザート
アイスクリーム・サンデーと言いつつ、それ以外に何もないのでプレーンなアイスクリームです。それにチョコレート・ソースをトッピングしてもらいました。
これもソースがグラスから垂れているのがご愛嬌。
夕食が終わって、しばらくすると室内が暗くなってきます。
「寝ろ」と。
だけどまだ眠くならないので、映画を観ることにします。
ちなみにwi-fiは有料若しくはマイルでの支払い。
ただし映画など機内で提供されるコンテンツと、マリオットやレンタカーのハーツなどユナイテッド航空と提携関係にあるウェブだけはwi-fiにアクセスしてスマホで見ることが出来ます。
スマホに飛ばして映画を観るメリットって何?
話を映画に戻します。
まだ日本で公開されていないものはあまり多くありません。
さらに日本語字幕の作品が見当たらず、日本語に対応しているものは吹き替えでした。吹き替えには興味ありません。
そこで話している内容がよく分からなくてもアクション重視で何となく流れが分かるであろう「ジョン・ウィック」の3作目、9月4日現在日本では未公開の最新作” John Wick: Chapter 3 - Parabellum”を観ることにしました。
続きものなので最初は内容も理解出来たのですが、やはり話が込み入ってくると分からん!結局、途中で寝てしまったので、帰って改めて映画館に行くことにします。笑。
でも寝るタイミングでちょうど良かった。
一度目が覚めた時にメニューに載っていた「ANTTIMEアラカルト・メニュー」という、ギャレーに置いてある軽食を見に行ってきました。食べるつもりなかったけど。
本格的に目が覚めて、しばらくすると到着前の食事の配膳が始まりました。
事前にオーダーしていたオムレツにヨーグルト、フルーツ盛り合わせ。
食事にこだわりはないけどコーヒーがカップで提供されるのが嬉しい。
食事も終わりしばらくするとヒューストン(ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港)に到着です。
到着予定時間は午後2時40分ですが、午後3時を少し回ったところ。
まずは入国審査が待っています。
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