2019年1月26日(土)、27日(日)の週末でインドネシア・バリ島を往復しました(日本到着は29日(月)午前6時50分)。
前編では宿や車の手配、羽田空港から出発してジャカルタ到着、バリ島に向けて出発するまででした。
後編はバリ島に到着し、バリ島駆け足観光と羽田到着までです。
前編でお伝えした通り、復路に変更があり、以下が最終的な日程になります。
往路1月26日(土)
10:20 羽田発ジャカルタ行き NH855便
18:40 ジャカルタ発デンパサール(バリ島)行き NH5511便(ガルーダ・インドネシア共同運航便)
バリ島泊
復路1月27日(日)
17:20 デンパサール(バリ島)発ジャカルタ行き GA419便(ガルーダ・インドネシア共同運航便)※当初便変更
21:15 ジャカルタ発羽田行き NH856便
到着は28日(月)06:50です。
バリ島(デンパサール空港)到着
午後10時、ほぼ予定通りにバリ島に到着しました。
予約したホテルまでは空港タクシーを利用する予定です。
実は予約した「フォーポイントバイシェラトン・バリ,クタ」のホームページには空港送迎シャトル・バスはないものの、予約制で有料(215,000インドネシア・ルピア/1,650円くらい?)の送迎サービスがあると書いてあります。Webにはタクシー料金も同額とありますが、それなら出来れば送迎サービスを使いたい。
そこでマリオット・ボンヴォイの日本語サイトに「迎えを予約してほしい」とのメールを送りました。一般の問い合わせ窓口で「世界中のホテルのサービスを代行なんて出来ないだろうな」と思いつつ。
しばらーく音沙汰はありませんでしたが、やはり「宿泊する1週間前くらいにホテルに連絡してくれ」だって!ええ、それはそうです。
英語で待ち合わせ時間や場所の確認が自分で確実に出来るなら、初めからやりますよ。最近は翻訳サイトがあるので、意味の通じるくらいのメールは送れますけど、行ったことのないところで、待ち合わせ場所の指定など自信がなかったんです。
日本語サイトの一般問い合わせ窓口で、やってくれるなんて初めから無理だろーなぁとは思っていたので、返事が来ただけマシですかね。お騒がせしました。
空港タクシー
空港タクシーの場所を聞いて、歩いて移動します。
空港を出て徒歩ですぐのところでした。すでに正式な窓口は閉まっているようで、その前に机を置いて受付をしてます。
クタまで行きたいと言うと、クリアファイルに入った料金一覧表を見せられました。地域ごとの料金が書いてあります。
タクシー料金に2つのオプションがあると説明を受けました。
(クタの場合)
15万ルピアで固定。
9万ルピアをミニマム・チャージとしてかかった料金だけ支払う方式。
ミニマムの場合、平均どれくらいか聞いても受付のおじさんは首をすくめるだけです。
ガイドブックには7万ルピアくらいとあったので高いだろ!(あとで出てくるチャーター・カーの運転手さんも「日本円で500円くらい」と仰っていました)と思いますが、実際いくらかかるか見当もつきません。途中で追加請求されるのもイヤだし、ホテルのホームページには21万5000ルピアとあったので、それよりは安いということで15万ルピアで固定の方をお願いしました。
「固定とミニマムチャージのどちらかの2択」で言えば、おそらく固定が正解だと思います。なぜなら混んでる、混んでる。笑
クタに近づけば近づくほど道路は狭いし、オープン・カフェやバーが盛況なくらい人はいっぱい歩いているし、車・特にバイクの数がすごい!しかも信号がない!
ホテルまで5キロちょっとのはずなのにいつまでたっても着かない。運転手さんも「ミニマム・チャージならよかった。」というようなことを独りごとだけど、私に聞こえるように言ってる。知らんがな。
混雑を抜けて、ようやく走り出したら車2台はすれ違えないよねという、街灯もない狭い道に入っていきます。
「こんな奥まったところにホテルがあるの?遠回りしてる?
でもどこを走っても料金は変わらないし。別のところに連れて行こうとしている?」
なんて考えながら、万一の場合はどうしたらいいのか考えます。
携帯電話は使えるぞ。でもどこへ電話する?やっぱり大声でヘルプか?現金は1万円分しか両替してないぞ?(関係ないけど換金率悪すぎるぞ、◯ずほ銀行!)冷静に、冷静にと対処方法を考えていたら(結局何も思いつかなかったけど)、ほどなく「フォーポイントバイシェラトン・バリ,クタ」に到着。
運転手さん、失礼しました。
そんな自分の考えなんて相手に伝わっているわけないけど、5万ルピアをお詫びの気持ちでチップとしてお渡ししました。
古いけどこざっぱりしたホテル
ホテルの受付はロビー・フロアは左手の階段を上がってオープン・スペースに机が置いてあるだけのシンプルなもの。
受付のお兄さんはやたら愛想がいい。
だけど先ほどのタクシーの余計な心配で精神的に疲れた。ホテルの説明はいいし、アップグレードもする気はないから早く部屋のカード・キーを下さい。
部屋は5階です。
エレベーターを降りると通路は外廊下でした。
外廊下と下の部屋の様子の写真は翌朝撮影したものです
部屋の構成は標準的。入ってすぐ左が洗面所とお風呂。風呂場はシャワーだけでバスタブがない。洗面所の反対側はクローゼットです。お風呂の向こう側にベッドが2台設置してあります。よくある設置スタイルですね。
部屋に入って左側のドアを開けるとコンパクトな洗面所
洗面所はシャワーだけ。バスタブはありませんでした。1泊だからいいけどね
ベランダ側からベッドを見たところ。どこに寝たのかまる分かりで恥ずかしい
応接セットはそのベッドの横にありますが、部屋の中に置いてあるのに、そこの床だけカーペットではなくタイルになっているので、何となく外に置いてあるような気持ちになります。その右は本当のベランダ。
応接セット側の窓から外を見ると、それぞれの部屋は中央のプールを取り囲むようにロの字に配置されています。向かいの部屋が近い。笑
部屋は正直言って古いかな。だけどきちんとメンテナンスしてあり清潔さは感じられます。
テレビのチャンネル数に驚きました。何と61チャンネル!NHKもあったので試しに見てみると、ザーザーの砂嵐が舞っています。笑。衛星放送をパラボラ・アンテナで受信しているのでしょうけど、砂嵐の中、ドラマでしたが一応映っているのが凄い。
それからしばらくインドネシア国内放送やアルジャジーラなどを見てました。(英語でも)何言っているか分からんけど。
今回、私が予約した部屋は、ツインのシングル・ユースで、しかもベッドはキング・サイズ!これが一番安かった。
というよりリゾート地に一人で来る奴なんていないでしょうから、ツイン・ベッド、キング・サイズが基本なんでしょうね。
いや、一人で来ることもあるのかな?
つまらない映画だったので、うろ覚えだから間違っているかもしれないけど「食べて、祈って、恋をして」という映画で、主人公のリズ(ジュリア・ロバーツ)は自分探しのために最後は一人でバリ島に来てました。そうだ、私も自分探しの旅に出よう!笑・・・でっ自分探しって何?
ホテル近くを散策
朝は、午前7時過ぎに目が覚めました。
チャーター・カーは午前10時にお迎えに来てくださることになっているので、身繕いをしたら、散歩に出てみます。
昨日、数分だけ焦ったホテルへの道について、どういう経路だったかgoogle mapで見て見たら、確かに広めの道路から狭い道に入る経路でした。
具体的には海岸沿いの道路から小さなお店が並ぶ商店街?のようなところを通ったのでした。街灯もなく、お店が1軒も開いていなかったため、どんなところか分からず、急にホテルの看板が現れた印象でした。
同じ道を通って海まで歩いていると、やたらタトゥの店が目につきます。普通の食堂やコンビニ?セブンイレブン風のお店も何軒かありましたが、軒並み夜の11時前後には閉まっていたということです。繁華街はあんなに賑わっていたのに。
そんな狭い道を10数分歩いて海に出ました。
昨日の広めの道路の片側は海でした。海側がずーと壁になっていて海が見えないようになってます(夜だったので、どっちみち海だと分からなかったかも)。道路を横切り、壁の切れ目から海に出ます。
おお!海が広がっています。
午前8時前のせいか、人がまばらで風が気持ちいい。引き潮だから海が遠く、現れた砂浜の上をしばらく歩きました。
適当に歩いたので、いつぞやのように熱中症になる前に、来た道を戻ります。笑
選挙が近いのかな?選挙ポスターが何箇所か貼ってありました。大きさはバラバラですから、日本のようにサイズに関する規制はないのでしょうね。ここでは1箇所だけでしたけど、チャーター・カーに乗ったら、公道沿にもっと大きいポスター(というより"幕")があちこち貼られていました。
帰りに朝食をどこかで食べようかと思っていましたが、下ごしらえ中?「準備中」の様子はあるものの、まだどこも開いていません。そのままホテルまで戻って来たら目の前の店、インドネシア料理と書いてある「Warung mina」でスタッフの方が看板を道路沿いに出しているところでした。
「入っていい」ということで、しばらくしたらメニューを持って来てくれましたが、さっと見ると英語のメニューが記号にしか見えません。笑
じっくり見れば、いくら私がバカでも多少は分かりますが、面倒くさいので「インドネシア料理が食べたい」とお願い。
「ナシゴレンなら提供できる」という意味のこと(だと思う)を言われ、他に何がインドネシア料理なのか分からないし、そういう単語は聞いたことがあるのでオレンジ・ジュースと「それ」を注文しました。
出されたプレートは、美味しい!
目玉焼きが乗って出て来ましたが、これは炒飯?写真にある少し上の方の小皿は何か聞いたら、2種類の甘辛いソースをつけて食べろとのこと。味のアクセントになります。
オレンジ・ジュースも、いま絞りました!感を感じられる味でした。
これで6万6700ルピア(520円ちょっと!)。
美味しく食した後は、満足感に浸りながらまったり。
チャーター・カー
午前10時前にホテルをチェックアウトし、ロビーで運転手さんの到着を待っていたら、声をかけていただきました。
トゥッティ・スクスディカさん
今日の運転と日本語でのガイドを兼ねていただく方です。30代。
日本語の勉強はバリ島だけで行なって、日本に来たことはないそう。それでこれだけ喋ることが出来るんだと驚きました。
午後4時にデンパサール空港に送ってもらうことを確認して、今日はどこに行くかの相談。
私が「棚田、ライステラスに行きたい」と言うと、少し驚かれ「構いませんけど、他には行けなくなりますよ」とのアドバイス。
「構いません。もし途中に観光地があれば一つ二つ立ち寄って下さい」ということで出発です。
車が走り出し、周囲の車を見て何気なしにトゥッティさんにバリ島の車事情(どこの国の車が多いのか、国産車はあるのかなど)をお聞きしたら、これが火をつけたみたいです。道路を走る車を見て「あれが好きだ」などと、次々説明してくださいます。
本当に嬉しそうに説明してくださるので、聞いていて気持ちが良かったのですが、一つだけ「あれが一番好きです!カッコいい!」と言って前を走っている車を指差して下さったのが中国車。う〜ん、微妙な気持ちです。
日本で中国車を見かけたことはありません。
中国車が自動運転などの最先端技術に力を注いでいることは知っていました。それは中国の通貨のように、偽札が多く信用度が低いため、スマホの普及とともに一気にキャッシュレスに移行したことと同じだと思っていました。既存技術より将来に照準を当てていると。
ところが既存技術のガソリン車でも、世界ではすでに中国の車が認められていることを思い知らされました。
2018年ニューヨークに行った際、四半世紀前にはあまり見ることがなかった韓国車が随分走っているのも驚きでしたが、その時も中国車を見ていないからなおさらです。
日本の産業の中で優位なものって、残っているんでしょうか。
ゴアガジャ寺院
トゥッティさんが棚田までの道すがら立ち寄ってくれたのは、ヒンドゥ教と仏教の寺院であるゴアガジャ寺院(「遺跡」と紹介されていますけど寺院だと思います)。
神聖な場所ということで短パンの人は腰巻をしなければならないとのことで無料貸し出しをしていました。このことも寺院だと思う所以(ゆえん)です。
入場料は一人5万ルピア(380円くらい)。駐車場代が5000ルピア。トゥッティさんの分も払おうとしたらガイドさんの入場料は不要とのこと。
短パンの人用に腰巻を貸し出していました
階段を降りて行くと沐浴場があり、神聖な場所だそうで「祭祀に使う水はここから汲む」とトゥッティさんから聞いた気がします(ごめんなさい、曖昧です)。そしてレリーフが彫られた有名な洞窟があり、その中にガネーシャ像と反対にリンガ・ヨニが祀られていました。
トゥッティさん曰く「宗派もお祈りの形も関係ないのでお祈りしましょう」とのこと。であればと、私は仏教のお寺でするように合わせた手の掌底を胃のところに置いてお祈りしました。結構長い時間手を合わせていたつもりでしたが、トゥッティさんはそれ以上でした。
左がガネーシャ像、右がリンガ・ヨニ
洞窟の外に出て、順路を進んでいくと僧が祈りを捧げる社(やしろ)がいくつも並んでいます。そこを通り抜けると遊歩道のようになっています。小さな滝があり、オゾンが生成されているようで気持ちいい。
左側の岩の間に小さな滝があります
「遊歩道の先に仏教の神様が祀られている寺院があるけど行きますか?」とトゥッティさん。せっかくですからと、どんなものか見に行ったら小さな社(やしろ)があるだけ。
でもお婆さんがいらしてちゃんと管理されていました。
もちろん手を合わせて来ました。おそらく宗派は日本と関係ない宗派なんでしょうね。ご本尊様という考えはあるのでしょうか。そう考えると、私は普段何に手を合わせているのか分からなくなります。
棚田(ライス・テラス)へ
ゴアガジャ寺院では曇っていましたが、チャーター・カーに戻ってしばらく走ると突然激しい雨。
間もなく棚田に着くらしいので、お昼も近く食事をどうするかと聞かれました。
朝、ナシゴレンを食べたのだけど、他に何かインドネシア料理が食べたいとリクエストして、トゥッティさんさんから勧められたのが「クリスピー・チキン」。
ケンタッキー?いや、トゥッティさんの好きなものではなくインドネシアの料理ですよ、と。
お勧めの店は2つあって一番お勧めの店は車を止めるところがないと言われたので、二番目の店をお願いしました。まあケンタッキーならお勧めのお店が違うことはないと思います。
棚田に近づくと車が道の両端に停まっていて、人だかりがすごくなってきて右手に棚田が現れてきました。
道路の路肩すぐのところからV字型に急な谷になっていて、そこにへばりつくように畔を切った一つ一つが小さな田んぼ。まさに棚田です。
急峻な谷に棚田が等高線のようで美しい。
だけど生産性低そう。
CariK Terrace
そのお店は棚田見学の人だかりが、一番ある場所から少し離れたところでした。
車が停められるということでしたが、駐車場を持っているお店ではありません。私が店の前で降りてトゥッティさんが別の場所に停めて、帰りにはまた戻ってきてくれるのでした。
雨は棚田に到着する前に上がっていたけど、また降り出したらトゥッティさんが濡れるのに。
食事した場所はこの下。グループごとに足の高い縁台に靴を脱いで上がり、こたつ大のテーブルに座って食べます
ところで肝心のクリスピー・チキン。
スミマセン。ちゃんとした料理でした。
その名の通りパリパリに揚げられたチキンのことです。骨まで美味しく食べられる(大きめのものは残したけど)。もちろん味もちゃんと美味しい。
ビールはBINTANね
小ビールと合わせて16.5万ルピア(1300円ちょっと)。朝のナシゴレンと比べると少し高いけど、観光地ですし、斜面に立つお店にはブランコやら遊歩道もあるので場所維持代込みなのでしょう。
ルワク・コーヒー
棚田を堪能して、出発したのが午後1時過ぎ。
あとは来た道を戻り、空港までまっしぐらです。
少し走ると”LUWAK COFFEE”の看板が見えました。来る時に反対側に見えて気になっていたので、トゥッティさんに聞くと、ルワク・コーヒーの製造実演販売をしているそう。
おお!恥ずかしながらルワク・コーヒーを飲んだことがありません。
はじめてそのコーヒーの名を聞いたのは映画「かもめ食堂(2006年)」の中でのこと。コーヒーが美味しくなるお呪いで「コピ・ルアック」って言っていたのを鮮明に覚えています。
ナンノコッチャ?と。
その後ルワク・コーヒーの存在を知ることになったのですが、値段が高いことと、その製造方法を知って「自分は飲むことないな」と思っていました。
今回、せっかくそのチャンスがあるのだから頑張って飲んで行こう!
トゥッティさんは「30分くらいなら大丈夫」と言っていたけど、コーヒー一杯飲むのに30分はかかりませんよ。
トゥッティさんが並んでくれて入場、試飲料を払ってもらいました。5万ルピアです。
AKBの劇場公演みたいに紙をコーティングした腕輪(引っ張ってもなかなかちぎれない)をさせられました。
なるほど、時間がかかる理由がありました。
本来は、コーヒー豆の「元」を見て、コーヒー豆を炒ったりする実演付き(何なら参加)で、それからテーブルについて14種類のコーヒーや紅茶を試飲して、それからルワク・コーヒーが出て来る流れです。
この流れをトゥッティさんからお店のスタッフに伝えてもらって、見学はさっと流して、早めにテーブルを確保してもらいました。
ジャコウネコ
露骨なものは自粛
試飲の14種類のコーヒーや紅茶は甘い。ジンジャーやレモンなど特徴があるのですが、とにかく砂糖多め。ひと通り試飲して最後にルワク・コーヒーが登場です。
味はこれまで飲んだことがないくらい非常にまろやかです。はっきり言って美味しい!(肝心のルワク・コーヒーの写真は普通にコーヒー・カップに入っていただけなので撮り忘れました。)
もちろん、まろやかさの秘密はその製造方法によってカフェインが除去されているからです。見ちゃったし。
出口でルワク・コーヒーを販売していました。だいぶ悩みましたが、結局買いませんでした。気にしすぎ?
印象に残ったトゥッティさんの話
あとは本当に空港に向かうだけです。
結局、ほとんど観光地と言われるところには時間の制約上、行くことはできませんでしたが、車に乗っている間中、ずっとトゥッティさんの話を聞かせてもらっていました。
最初に車のことを書いたけど、バイクもお好きとのことで、その話も多かったです。
新しい車種はもちろん、古いベスパのようなバイクに人気があること、人々の足になっていることなど。
国産車はないのですか?と聞いたら「あれです!」と通り過ぎる車を写したけど、スズキ?
一番印象に残っているのが生活風俗のこと。
祭りの準備をしているところがあれば、何をしているのか説明していただき、大きな寺院の祭りの間は葬儀が出来ない(その期間が長い)という信じられな話、それらの準備を通じてバリの人が祭祀を大事にしていること(多くの人が寺院に家族専用の寺院を持っているらしい)、信心の深さや家族、地域の結束の強さのこと。その話はとても興味深いものでした。
集落を通過するたびに祭りの準備に出会います
少しインドネシアの政治のこと。
ポスターがいたるところにあったのは国政選挙が近いとのことでした。先日、インドネシア大統領が再選されましたけど、トゥッティさんも支持しているそう。「軍人を含む公務員の給料を大幅に上げたんですよ」と。それをなぜ支持するのか?とお聞きするとインドネシアは何をするにも賄賂が必要だったけど、給料を大幅に上げるかわりに賄賂を禁止したのだと。大助かりということでした。なるほど。
さらにご自身のこともお話ししていただきました。
大家族だということ、趣味の車やバイクのこと、お金を稼いだら勉強してキャリアを積みたいということ。
とにかく様々質問して答えてもらう。また教えてもらっていました。
空港到着間際にトゥッティさんに言われたのは「日本の人がバリ島に滞在するのは3日間くらいが多い。もっとゆっくりして欲しい。欧米の人は5日くらいが普通で、オーストラリアの人は1週間くらいいますよ」とのこと。
「えっ1週間!確かにいろいろと見どころは多いからねぇ(お世辞含み)」と言ったら「ホテルに1日中ゆっくりいるだけでもいいじゃないですか。」と返されました。
おそらく今日の私の行動が、よほどせわしないものに映ったからでしょう。私のように極端でなくても、一般的に日本人の駆け足観光が似たように見えるのかもしれません。
SFC修行なんてとんでもないですね。笑
デンパサール空港到着
午後4時少し前に空港に到着しました。
先ほどの両替分に、もともと持っていたルピアのうちコインと日本で換金出来なさそうな小額紙幣を受け取ってもらい、お別れです。
お世話になりました。
空港に着いたらなぜかいきなりロビーで荷物検査がありました。
その後、搭乗券を発券してもらい、搭乗ゲートへ向かいます。
またロビーでは「レゴン・ダンス?」のパフォーマンスも見ることが出来ました。
出発前に日本で考えていたバリ島での見学希望場所の「ケチャック・ダンス」はもちろん、時間があれば他の民族舞踏もじっくり見たかった。
次にバリ島を訪れる機会があれば、ちゃんと鑑賞する時間を確保するとにします。
売店で最後までルワク・コーヒーを買うか(またかよ)迷っていたら時間が来てしまいましたので、飛行機に乗り込みます。
エコノミー・クラスの41K窓側を予約していましたが、先にヒジャブを着けているからイスラム教の方(同じ歳くらい)だと思いますが、すでに窓側に座っていらっしゃいます。
あれ?と思いましたが、女性に無粋なことは申しません。自分がトイレに近いことをアメリカ旅行で気づかされ、SFC修行で思い知らされたので、そのまま通路側に座りました。座席はほぼ満席です。
ジャカルタから羽田へ
飛行所要時間は2時間。
何事もなくジャカルタに到着です。デンパサール空港出発は17:20でしたが、時差がマイナス1時間あるのでジャカルタ到着時刻は18:20です。
また長い通路を歩き、トランジット方向(左側)に向かい、出発フロアに上がります。
事前にアップグレードをしていたので、このジャカルタのANAカウンターで搭乗券を発券してもらいました。合わせてラウンジ・インビテーション(GARUDAかPLAZA PREMIUMが使える)もいただくことが出来ました(プレミアム・エコノミーのままだともらえたのかな?)。
上がると出発フロア。搭乗券の手続きをします
バリ島出発時間が当初予定より早まったため、当初は空港内で食事を含めてゆっくりするつもりでしたけど、ラウンジが利用出来るので、このまま出国してそこでシャワーと食事をすることにします。
保安検査(スキャン式)を通過し、出国審査へ。
エスカレーターで搭乗フロアに降りてしばらくすると入口も豪華なSaphire Loungeがあったのでそこに行くと「ここではない」と(そりゃそうだ)。
近くにいたスタッフの方にインビテーションを出して場所を聞いたら、もっと先だと。さらに歩き、本来の搭乗ゲートを少しばかり過ぎたところに目的のラウンジはありました。教えてくれたのはPLAZA PREMIUMでした。GARUDAラウンジはどこか分からず終いです。
このPLAZA PREMIUMも良かったです。
綺麗ですし、結構広い。
3つのエリアに分かれていました。蜂の巣みたいに仕切られた個室のエリアと食事を摂る時のテーブル席のエリア。そして入口から一番離れた応接椅子のあるエリアです。
最初に個室に入ったらエアコンが直接吹き付けてきて寒い!しかし他は個室は空いていない。
仕方なく、よくある応接エリアに腰を落ち着け、焼きそばかな?ヌードルをそこでいただいて(食事用のテーブル席へ行けよ)、お腹も落ち着きました。
シャワー室に。
綺麗ですね。いや、これが普通なのかな?
弾丸シンガポール修行の時、ANAのあったターミナルのラウンジのシャワー室がトイレと同じ場所でタオルが散らかり、あまり清潔そうでないのを見たのが初めてでしたから、そういうものかと印象付けられています。
しばらく応接セットのエリアにいたけど、ほとんど人が来ません。笑
明日から仕事だけど、その前にゆったりとした気持ちになることが出来ました。
SFC修行のメリットの一つ「ラウンジの使用」は、あまり重視していなかったけど、やはり航空会社のラウンジはいいものですね。
初めてのANAビジネス・クラス
午後9時を過ぎたところで5番ゲートに向かいます。
偉そうにビジネス・クラスの列に並びました。
スタッガード式シートを初めて経験します。
窓側の1人席だったのですが、あいにく窓側にシートがある席は満席。私が座った通路側がシートの席でも個室感はそれなりにあります。
足元は中国国際航空の方が広かったかな。ANAはこの短い足が届きますから。
ウェルカム・ドリンクがプラスチックのコップで出て来ました。ビジネス・クラスは中国国際航空のようにフルート・グラスでシャパンを供されるというイメージでしたから、びっくりです。それともこれが世界の航空会社の標準?それともアップグレードだから差をつけられている?んなことはないですよね。
アメニティのポーチなどはありません。
スリッパだけ(プレミアム・エコノミーと同じもの)。アイマスクなどはCAさんが後で配っていらっしゃいました(これもプレミアム・エコノミーと同じサービス)し、歯ブラシなどはトイレに置いてあります。アメニティが欲しいわけではないけど、中国国際航空の北京-シンガポール便ではいただけたため「あっないんだ」という感じです。別に欲しいわけではないので、そういう印象です。合理的といえば合理的です。
さらに毛布が薄い(また中国国際航空との比較です)。機内は寒いのでもう少し暖かくなる毛布自体の機能性が高いものか、厚手のものが欲しかった。持っているカーディガンをここから着ます。
なんだか欠点ばかり書いてます。(笑)
ただプレミアム・エコノミーとの絶対的な違いはフルフラットになること!中国国際航空との比較で言えばプライバシー感。これらは何物にも代え難い。アップグレードする価値は十分にあります。
機内の中央は中国国際航空のように2人席となっていますが、間にテーブルがあり隣と離れていることと、デバイダーが目隠しとなっているので、中国国際航空の2人席と比べても個室感で優れていると思われます。
離陸後、機内では軽食が出されましたが、こちらはいただかず、すぐに横になります。
先ほど書いたように「少し寒いかな」と思いつつも、すぐに眠りにつくことが出来ました。横になって眠ることが出来るのは本当にありがたい。
羽田到着
朝食の準備に入る頃まで、ぐっすり寝ました。
おかげで眠さやダルさを感じることなく、普通に仕事に向かうことが出来ます。
窓を開けると明るくなりかけていました。
出口に向かう乗客の方を改めて見ると、スーツ姿の方や軽装でもビジネス鞄とトランクでビジネスマンと思われる人が多いようです。皆さん、このまま仕事に向かわれるんですね、お疲れ様です。
入国審査はお馴染みになった?自動ゲート。
荷物のピックアップもありませんし、税関申告するものもありません。
出口を通過し、そのまま駐車場に移動します。
ボーディング・ブリッジから通路を通り入国審査へ
入国審査もパスポートのスキャンと顔写真撮影
入国審査を通過しバゲージ・クレーン(claim)へ。受け取るものはありません
そのまま税関へ。こちらも申告するものはありません
税関を抜けたら出口
帰って来ました
停めてあった車から着替えを取り出しトイレに。トイレの個室の中にはちゃんと着替えを想定して裸足になることが出来るように、一段高くなった場所がありました。
用意してあるお出かけセットの歯磨き、髭剃りでグルーミング終了。
車で職場に向かいます。
お疲れ様でした。
プレミアム・ポイント
羽田からインドネシアまでの往路片道分が加算され、38,519ポイントになりました。
また翌日1月28日には復路片道分も加算され44,337ポイント。
1週置いて2月9日(土)からの連休がラスト・フライトです!