その17 SFC修行10(修行の最後は、週末ニュージーランド往復)前編 成田空港カード会社3ラウンジ訪問、ニュージーランド航空プレ・エコ、オークランド空港からバスでホテルへ

2019年2月9日(土)〜11日(月・祝)の連休で、ニュージーランド・オークランドを往復してきました。これがSFC修行最後のフライトになります。
ただ今回は、1月から3月初めまでの予定でオークランドに語学研修に来ているわが子に会うことも、一つの目的です。

ANAはニュージーランドに飛んでいませんので、今回はニュージーランド航空を利用します。席はプレミアム・エコノミー。2018年10月にニュージーランド航空のホームページから購入しました。


往路2月9日(土)NZ90便
18:30 成田発 
09:00 オークランド着

オークランド泊

復路2月11日(月・)NZ95便
13:00 オークランド発
20:55成田着 


ニュージーランド航空のアップグレードに挑戦
ニュージーランド航空は”One Up”という入札制度があります。空席があると高値をつけた人から一つ上のクラスにアップグレード出来る制度です。結果は搭乗日の3日前にメールが届きます(スカイカウチ席は8時間前)。アップグレード出来なかった場合はさらに「空港のキャンセル待ちリストに追加した」というお知らせが来ます。

私も挑戦してみました。
写真はニュージーランド航空のホームページのデモ動画を切り取ったものです。右側のスライドバーを動かすと入札金額が変化します。
私はプレミアム・エコノミーからビジネス・クラスへのアップグレードになります。。一番高い値段が確か15万円くらいだったと思います。この金額を払うとインジケーターが一番右に触れ、「strong(確実)」と表示されます。空きがあればアップグレードできますよと。

私は往路も復路も最低価格で応札してみました。4万円弱ですね。
もしこの金額でアップグレード出来たら、言うことありません(プレミアム・ポイントは変わりませんが)。当然、右のインジケーターは赤のゾーンから動きません。
「weak(
まず無理)」ということですね。笑

でも申し込みに費用がかかるわけではありませんので、とりあえず申し込みをします。申し込みしておけば百万分の一でも可能性があります。その分、気持ちだけでも楽しめます。笑

復路も3日前のアップグレード失敗でした。泣



フォーポイント・バイ・シェラトン、オークランド
前回のバリ島に引き続き、今回の修行も1泊します。
ホテルは何も考えず、前回インドネシア・バリ島で利用したフォーポイントと同じ系列のホテルにしました。351ドル、あっニュージーランド・ドルね(約2万2500円)と、私一人泊まるだけなら、本当はもっと安いところにするのですが、探すのも面倒なので「マリオット系列の中では安い方」だと自分の中で納得することにしました。


出発日は大雪?
ここまでSFC修行は、飛行機に大きな遅れや欠航もなくプレミアム・ポイントを予定通り獲得してきました。今回がいよいよ最後の修行となるフライトです。
ところがその前日、2月8日にイヤな情報が流れます。
明日は大雪となるでしょう



東京はたまに大雪で交通マヒを起こすことがあります。
2018年1月も都心で20センチを超える雪が降りました(都心ではすごいことです)。その日は送迎の関係でどうしても車で職場に行かなければならなかったのですが、「早めに帰れ」ということになり、いつもよりかなり早く職場を出たのですが、帰宅直前から雪が降り始め、みるみるうちに雪が積もっていきました。
大渋滞の中、神奈川のわが家は幹線道からそんなに離れていないにも関わらず、途中でチェーンをつけ、日付が変わってかなり経って帰り着いたことがあります。


どの程度の雪
前日遅い時間になると当初、大雪の予報から少しずつ様相が変わってきました。それでも雪は降りそうです。
自分の車で行くつもりでしたが、もし大混雑・大混乱するなら公共交通機関の利用も考えなければなりません。リムジン・バス、成田エクスプレス、京成・・・
欠航もあるかも
何れにせよ、ジタバタしても仕方ないのでさっさと寝て、明日の天気と運行状況を待つことにします。


成田空港への道
朝早めに起きて天気を確認すると、雪は降っていましたが思ったほどではありません。
天気予報も都心は「
うっすら積もる程度」との予報になりました。

その予報を見て、チェーンを積んだ上で自分の車で行くことにしました。
ネットで確認する限り、高速道路は渋滞していませんが、それでも万一渋滞しても大丈夫なように
午前10時過ぎに出発します。午後6時半の便なのに。笑

成田空港へ向う高速道路 レンズを見ずに片手で連写してみました

道は全く混んでいません
走路に雪はありませんのでチェーンをつける必要もありません。一般道も高速道路も普段より慎重に走った上に、途中30分ほど酒々井パーキングに寄ったにも関わらず、午後1時半には成田空港駐車場に到着です。
ありゃ、
早すぎ

成田空港駐車場 通路は雪かきがされていました



どこも混雑する成田空港
まずは昼食を摂ることにしましたが、雪のせい?連休のため?どこもいっぱいです。
忙しい時間帯に一人でテーブルを占領するのは申し訳ないので、レストランなどは利用せず、出発フロアの一つ上の階にあるフードコート、”
SKY FOOD COURT”に席を一つ確保してカレーをいただきました。一人黙々と食べるとそんなに時間はかかりません。
いい歳したジジいが、フードコートにいるのは落ち着かないので、長居する気になれず、ガイドブックを忘れてきたことを思い出し、一つ下のフロアにある本屋さん(TSUTAYA)へ。

ここもそれなりに混んでいます。
2月の半ば、この時期に高校生の修学旅行?ガイドブックのコーナーに生徒さんが結構います。というか、今どきの高校は修学旅行かどうか知らんが、海外旅行を学校単位で普通にやるのね。広島出身のジジいの高校の修学旅行は東京だったぞ!笑
とりあえずニュージーランドのガイドブックと文庫本を2冊買って、こちらも早々に失礼しました。

こうなると行くところはもうカード会社のラウンジしかありません。
再び上の階に上がって、週末弾丸シンガポール修行の時にもお世話になったIASSラウンジに行ってみました。
するとIASSラウンジの目の前に
TEIというラウンジがあります。送迎を含め、これまで何度も成田空港を利用していますが、ここが開いているのを見たことがありません。
どうやらダイナースが使えるので、先にそちらに入ってみることにしました。

中は正直狭いです。
喫茶店のように椅子とテーブルのセットが何列も並んでいるだけです。ラウンジというより簡単なビジネスの打ち合わせをする場所のようです。
ここもほぼ一杯ですが、皆さん、静かに時を過ごしていらっしゃいます。それは良いのですが、隣との距離が近くて会話の内容がイヤでも飛び込んで来ます。何となく落ち着かないのでコーラ一杯いただいて出てきました。
(人がいっぱいでレンズを向けられず写真は撮れませんでした)




ボーディング・チケット発券
立ったり座ったりを繰り返してせわしないですが、気がついたら午後3時半をまわっていました。
出発時刻まで3時間を切ったのでニュージーランド航空のカウンターがオープンしているはずです。ボーディング・チケットを発券しに行きます。
・・・といっても預ける荷物もないので、実際のカウンターに行くのではなく、その手前にあるスター・アライアンス・ネットワークの
自動発券機で発券するのですけど。

利用する航空会社のボタンを押してパスポートを読み取り、Eチケットを見ながら必要な事項を確認していくと、あら不思議、搭乗券が発券されました。私は必要ないけど、預ける荷物に貼るタグも出てくるみたい。
ついでに
マイルはANAで加算するようにしました。ニュージーランド航空さん、ごめんなさい。

ボーディング・チケット発券もすぐに終わったけど、まだ午後4時少し前。
出国するにもまだ早いので、先ほど入らなかった
IASSラウンジに行くことにしました。
こちらも
人が溢れています
写真に写っていませんが左側に受付があります。入口から見える場所にある椅子にまで人が座っているほど人でいっぱいです。ここ、ドアがしょっちゅう開閉するので落ち着かないと思うんですけど。


中はいっぱいだけど、コーラ一つ片手に空いている椅子に座り、先ほど買った小説を読んで1時間ほど時間を潰して出国することにします。
あちこち人が溢れていた割に、保安検査はそれほど混んでいません。整然と検査は進みます。

保安検査を無事終え、下のフロアの出国審査に向かいます。
前回の羽田空港と同じ、パスポートのスキャンと顔写真の撮影で終了。

この段階でちょうど午後5時。
どこかお茶でも飲もうと思いましたが、
出国後ダイナースが使えるラウンジがありますので、そこに行ってみることにします。

大韓航空ラウンジです。
ダイナース・カードを示して入室するとあれ?航空会社のラウンジという割にこじんまりしています。ファースト・クラス用に一区画仕切られていますが、あとは写真の感じそのまま。ここも混んでいました。
こうなると、どこに行っても混んでいるでしょうから、ここでしばらく本を読んで過ごさせてもらいます。
30分ちょっとお邪魔し、搭乗ゲートに向かいました。

午後5時55分搭乗開始予定ですので、まだ少し早いようですが、周囲にはもうたくさん人が集まっています。
老若男女、様々です。特に自分より高齢と思われるグループにトレッキング姿の方が結構いらっしゃいました。おそらくニュージーランド南島の自然を堪能しに行かれるのでしょうね。若い方は語学研修でしょうか。


ニュージーランド航空のプレミアム・エコノミー
降雪の影響による機材整備の関係で、搭乗が始まったのは午後6時半頃。少し遅れていますね。

座席
私の席は25K。プレミアム・エコノミーの一番後ろの窓側です。
まずシート・ピッチに驚かされました。
ANAのプレミアム・エコノミーは弾丸シンガポール往復と、前回のインドネシア・バリ島往路の便で利用させてもらいました。ただインドネシアの時は最前列のため足元が広かったので例外です。シンガポール往復の時のプレミアム・エコノミー席と比べて、
ニュージーランド航空の方が明らかに広い。

弾丸シンガポール往復で利用したANAのプレミアム・エコノミーと今回のスペックを較べるとANAのシート・ピッチが97センチに対し、ニュージーランド航空のそれは104センチ。たかだか7センチだけど明らかに違います。ただしシート幅はANAが49センチでニュージーランド航空が48センチ。正確には0.74センチANAが広い。
フルフラットにはほど遠いですけど、リクライニングの角度もANAより深い。しかも革張りシート。
寝る時間の移動でなければ、私にとってANAのプレミアム・エコノミーで十分です。だけどこちらの座席を経験するとANAでは物足りなくなるかも。人間ぜいたくを覚えちゃいけないんですけどね。

食事
プレミアム・エコノミーといってもエコノミー・クラスですから、料理は一つのトレーで供されるタイプです。
それでもニュージーランド航空は違います。
まず
メニューがあります。さらに前菜とメインで2回に分けてサービスされます。デザートを含めれば3回です。

私は前菜とパン(オリーブオイルが入った「醤油差し?」を、希望でもらえます)だけいただいてメインはお断りし、あとはチーズ(”kiri”好きです)とクラッカーを余分にもらい、ワインで流し込みました。

失敗したのはデザートがあったこと。
前菜とパンをいただいて「チーズとクラッカーを余分にもらえれば、後はいりません」と言ったため、デザートをもらえなかった。今さら「やっぱりデザートください」と恥ずかしくて言えない。

あ、ワインも選べるようになっています。グラス・サービスです。
紙のリストはありませんけれども、座席のモニターで提供されるワインの情報を知ることが出来ます。私はせっかくニュージーランドに行くのですから、最近盛んにニュージーランドでも作られているという(種はフランス)、
ピノ・ノワールをいただいてみました。エラソ。

アメニティ・ポーチ
さらにプレミアム・エコノミーでもアメニティ・ポーチがありました。
中は歯ブラシ(もちろん歯磨き粉もね)、リップ・バームのグルーミング関係のほか、耳栓にアイマスク、ボールペン、何と
靴下も入っています
靴下は使わなかったけど、隣の人のために履き替えた方が良かったかな?

座席選びの失敗
食事をいただいたあとは、小説を読んでいたら少し寝てしまいました。
目が覚めて「どんな映画があるのかな?」と何の気なしに見ていたら「
恋は雨上がりのように(2018)」がありました。大泉洋さんが好きで映画館で観たのですが、初めて小松菜奈さんが「良いな」と思った作品です。

この方、それなりの作品に結構出ていらしているのですが、私の中であまりパッとしません。逆に「溺れるナイフ(2016)」の酷い演出、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016)」の自己都合なストーリー、そういった作品に主演されているので「もっと作品を選べばいいのに」と思っていました。
最近は「来る(2018)」の真琴役も良かったです。だからと言って小松菜奈さんが出ているから「その映画を観る」とまでには、「まだ」達していませんけど。笑




映画を観終わったら、到着まであと3時間ほどになっていました。
慌てて寝ようとしたところ、隔壁の向こうの
ギャレーが騒がしい
どうやら朝食の準備が始まったよう。
皿や瓶をガチャガチャする音がすごく耳につく。皿はエコノミーやプレ・エコでは使わないだろうからビジネス・クラス向け?だったら一番前のギャレーでやってくれよ。泣
SFC修行用に買ったノイズ・キャンセリングのヘッドホンをしたら音は小さくなるけど、こんなのしたまま寝られない(実は耳栓があることを忘れていただけ)!
そのため寝たような寝ていないような状態で、起きる時間になってしまいました。ツラ。
座席選びは大切です。


オークランド到着
午前9時、ほぼ定刻通りに到着です。オークランドと日本の間には4時間時差があり、こちらの方が進んでいます。日本時間なら午前5時。今日は日曜日だけど平日ならちょうど起きる時間です。
飛行機を降りて”Passport control”や”Bag claim”と書かれた方向に進みます。
ニュージーランド航空のプレミアム・エコノミーのシート 余裕で足が組めます

ボーディング・ブリッジを出ました

先ずは"Bag claim"の表示板に従って進みます

進みます


入国審査の手前にお店が並んでいました。割と最初の方で飛行機を降りたので前にそれほど人はいなかったのですが、「わが子に何か買っていってやるかな?」などとお店を覗いているうちに入国審査待ちの行列が出来ていました!

何も買わなかったので、余計なことでした。
結局、行列に並んで審査を終えるまで40分近くかかりました。飛行機到着からすでに1時間以上が経っています。


ようやく入国審査を終え、出口に向かいます。
”Bag claim”での荷物の受け取りはありませんが、なぜか税関で保安検査所並みの荷物検査が?なぜ?
「申告品なし」の列に並びましたが、ここでも結構時間がかかりました。
結局、空港を出たのは、さらに45分後です。








AT HOPカード
ようやく入国出来ました。
ここでわが子に「必ず買うように」と言われているものを買います。
AT HOPカード”です。
オークランドでバスや鉄道といった公共交通機関はこれ一つで移動できるとのこと。

ガイドブックで市街地に行くには”SKYBUS”というものがあるということだったので、空港を出て乗り場を探しました。 出口からすぐのところに分かりやすく”SKYBUS”と柱に書かれています。切符売り場に行き、そこで“AT HOP”を買うことが出来るかを聞いたら「空港の中の”アイサイト”にある」ということを言われました。「”アイサイト”?何のこっちゃ?

分からない時は人に聞くに限ります。空港スタッフとおぼしき人に「アイサイト・・・」と言ったらすぐに私の後ろを指されました。振り向くと、おお!”iSITE”!
こういう字なのね。


後から気がついたのですが、ガイドブックにiSITEのことは「インフォメーション」として紹介されていました。その写真にiSITEの看板が写っています。

10ドルのカード代以外に「いくらチャージするか」と聞かれたので、先ほどバス往復分と市街利用を想定して多めに50ドルをチャージしました。合計60ドルです。多すぎました。


SKYBUS
SKYBUS乗場に戻りましたが、当然ここでは料金を払いません。“AT HOP”から引き落としするつもりです。でもどうやって?
運転手さんに聞くのが一番ですが、まず最初に乗らず、前の人のやり方を見ることにします。するとバスの前後の乗車口に“
AT HOP"をかざす場所がありました。分かりやすい。
バスが来ました。日本と同じ左側通行なんですね

左側:バス前方 右側:バス後方のタッチ箇所(タッチじゃないけど)

ガイドブックによると、市街地はシティ・ラウンジというところが拠点になっていて、そこで空港往復と市街地を巡回するバスに乗り換えるということが書いてあります。1時間弱かかるらしい。
実は私が予約したフォーポイント・バイ・シェラトンは、地図で見るとシティ・ラウンジとまさに
同じ場所にあります。つまり何も考えず、終点で降りればいいということです。


ということで安心して窓の景色を楽しんでいました。
アナウンスは最初にマオリ語、続いて英語ではなく中国語です。空港の表記も中国語が併記されていました。バスに乗っているお客さんも旧正月のせいもあるのでしょう、
中国からの方と思われる方が多い
こりゃニュージーランド政府も中国からの観光客を重視したサービスをするわなぁ。頑張れニッポン!

しかも若い人たち。この若い方々の多くがバスを降りる時に口々に”Thank you”と言って降りていきます。家族連れはそうでもなかったかな?だけど今の日本の老若男女にそういう風習ってあるでしょうか?


だんだんビルが増えてきます。
完全な街中に入ったのに、終点という様子はありません。「??」いくつか先の停留所でバスが止まった時に、運転手がこちらに近づいてきました。「
ここが終点でこれから空港に戻る。どこに行くつもりだ。」と。

「!」と思いつつ、ノートに書いていた住所を見せると「分かった」と言って走り出し、実際に着いたら「ここだ」と教えてくれました。優しい。泣。
羞恥の視線を浴びながら、”Thank you”とお礼を言ってバスを降りました。